現代の強き女性 マチルダは、母として、企業家として、情熱的な馬術家として活躍し、ミラノの歴史の中でも最も影響力のある家族を代表している。ミラノで生まれ、町と郊外を行き来して育ち、ミラノ大学で農業と獣医学を学んだ彼女は、卒業後しばらくはニューヨークに移住していた。「都会での生活は気が散って、私には満足できないことに気がついたの。幸福を味わうには、刈られた草の匂い、ブーツについた泥、毎日動物に接することが必要だった」と彼女は話す。そして事実、このことに気づいた彼女は動物にかかわる職業を選択した。マチルダの幼少期の思い出は、草原と自然に囲まれながら父の腕に抱かれ、幸せと安らぎに満ちて黒く大きな馬に乗っている情景だという。